ポケットにカメラを

写真を趣味としている。
自分が何を意識して撮っているのかといえば、
「この時この瞬間」という感情が湧いたときや、
「息遣い」を思ったときだ。
そして重んじていることは非演出ということ。
真実味。被写体の勢いを殺さず、流れの一瞬を切り取ること。
写真はわずか何十分の1秒という瞬間であるが、
私たちはその瞬間の積み重ねの中に生きている。
過去の一瞬が現在へ、さらに生きつづける写真。
こんなことを考えながら、写真を趣味としている。

土門拳が好きだ。
氏の言葉に次のようなものがある。
『瞬間の中に永遠を、偶然の中に必然を、
人間の生きている姿を、社会の流れの渦を、胸に痛いほどの真実感―
リアリティにおいて写真化すること、それがスナップの境地である。』
あぁ、最近写真から離れてるわぁ・・・。


・最近観た映画  ヴィム・ヴェンダース監督『時の翼にのって』
           稲垣 浩監督『手をつなぐ子等』
・最近読んだ本  安部公房『燃えつきた地図』