2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

バスを待つ

15分は待つ。 人通りも無い道。 ぽつりとスポットに照らし出されているような電話ボックス。 長距離電話のイメージが浮かぶ。 バス停はカーブにあり、来る方向を見ていると急に現れるのだが、 それまで何台も車が通り過ぎる。 待つ。 信号が変わるたび、横断…

RE:スタート

新たな環境になり、約一ヶ月。 ようやく研修を終えたところで転機が訪れた。 現場に異動の話。 本社の長に「どうするか?」と聞かれる。 勤務先も時間も変わり、入社時の条件とは異なってくる。 しかし『手に職』なのである。 これまでの知識・経験を活かし…

今思えば『戦争』にとり憑かれた子どもだった。 戦争をテーマにした特集番組や映画・アニメをよく観た。 理由はなんとなくではあるが、生まれ育った町に約50年前、 大空襲があり一夜にして燃え尽きてしまったこと。 それから父が、その東京大空襲の直前に富…

”De qui s’agit-il?”

アンリ・カルティエ=ブレッソン 知られざる全貌 東京国立近代美術館にて。 最終日になんとか滑り込む。 中流階級の家に生まれた彼は反ブルジョア思想を持ち、 民衆の姿を多く撮った。 展示数はものすごく多く、 加えてヴィンテージプリントも展示されていた…

鶯谷パラノイア Vol.3

オープンの時間に遅れてしまったと、焦って向かう。 普段、待ち合わせに遅れることがあまり無いので、ドキドキするが、 みんなのいるところへ「やぁ」と入っていくのも、 なんだかいい気分かも、と店のドアを開けた。 しかし残念ながら一番乗り。 しかも沢登…

やっぱり神保町

大学時代のサークル呑み。 お盆休みに入る前日ということで、おおいにはしゃいだ。 とにかく勝手な言動・行動が許される場であり、 誰かが拾ってくれるだろうと、とにかく外に出してみれば、 必ず拾ってくれるのである。 それが思わぬ展開になり、予想もして…

毎年、式典の中継が始まるとテレビの前に正座し、 涙を流しながら黙祷している。 今年はちょうど車で移動中であった。 デジタル時計の数字を眺めながら、62年前のことを考えた。 新型爆弾は凄まじい爆風と放射能の熱で広島・長崎を地獄にした。 さらに間違っ…

八潮にて

工場へは本社から車で30分。 朝のこの時間が楽しみになっている。 荒川を渡るとき、なんとも気分がいい。 気がついたら8月になっていた。 8月ってやつは、照りつける太陽・海・夏休みといった明るいイメージとは裏腹に、 いろいろあった月であり、夏空を見上…