アゲハ

父のところに行くと、必ずといっていいほどアゲハチョウが飛んでいる。
園内にはそれまで何もいなかったのに、
掃除をしているとどこからともなくアゲハチョウが飛んでくる。
アゲハチョウがさなぎから蝶になる季節がいつ頃なのかは知らない。
さすがに冬はいないけども、ここに飛んでくるのもたいした確率だと思う。
アゲハチョウが飛んでくると、『近くに居てくれてるなぁ』と感じる。

アゲハチョウは通勤路にも現れる。見守るように飛んでいる。
『今日は守ってくれるのだろう』という思いに至る。
地元町会の神輿渡御を見に行った時も、飛んでいた。
ある朝は地面に映る蝶の影を見つけ、すぐに上を見上げたがもういなかった。


毎朝、写真に挨拶をして家を出る。
笑って見える時もあれば、不満げな顔に見える時もある。
今日は「まったく何やってるの」という顔をしていた。
その通りです。




最近観た映画

「ボディ・スナッチャー/恐怖の街」(1956) ドン・シーゲル監督
「巴里のアメリカ人」ヴィンセント・ミネリ監督



最近読んだ本

赤ひげ診療譚山本周五郎
「神楽坂ホン書き旅館」黒川 鍾信