東京ジャーミイ

どこから入ればよいかわからなくて、
インターホンを押したり、ドアをノックしたり。
しかし、礼拝に来た人について2階へと続く外階段を昇ると
すんなりモスクへ入れた。階段・テラスはすべて大理石。
土足禁止。女は髪を隠すためスカーフを巻く。
偶像崇拝は禁じられているため、モスク内に特別なにかあるわけではない。
壁面、天井のいたるところにカリグラフィー。
日本の寺に置き換えたとしたら、お経がいたるところに書いてある感じだろう。
すでに夕方の礼拝が始まっていて、男性と小さな男の子がお祈りをしていた。
見学させていただく。正座。
終わったあと、階上へ。ここは女性限定。
急な螺旋階段をのぼると、視界が開けた。
ここの壁面にもカリグラフィー。
一見、線対称に配置されてると思いきや、そうではない。
柱ひとつとっても、大理石の彫刻が素晴らしい。
じっとカリグラフィーを見ていると、人の姿に見えたりモスクの形に見えたり。
再び下の礼拝場に戻り、ステンドグラスや壁面を眺める。飽きることは無い。
一人の男性が夕方のお祈りを始めた。
見学させていただく。正座。
その男性はお祈りが終わったあと、モスクやトルコについて、
オスマントルコの紋章など、いろいろ教えてくれた。
一日に5回、綺麗な場所であればどこでもお祈りするという。
東京では、やはりこの場所が心落ち着くところらしい。
何をお祈りしているのですか?という質問に彼はこう答えてくれた。
アッラーから与えられた様々なもの、それに感謝していることを伝えている』
私たちは望んでばかりだ。普段の生活で宗教を意識することも少ない。
しかし宗教関係無く、こういう場所に惹かれるということは、
無意識であっても各々の思想観に通じるところがあるからではなかろうか。