七夕が近づいている。
短冊に願い事を書いて笹の木に吊り下げるイベントに参加した。
通りすがりに参加したまでのことだったので、
姪っ子に参加するよう促し、自分は辺りを傍観していた。
母が短冊をとって願い事を書いているので、
見ると「はやく〜さんのところに連れて行ってください」と書いていた。
『〜さん』とは夫、つまり自分の父である。
自分はすぐさまその短冊に「自分も」と名前を書き足した。
あれから6年以上経っているが、まったく気持ちは変わらない。


床に臥せっている父に「一家心中しよう」と言ったら、父は笑っていた。
父がいなくなった後の生活がこうなることは目に見えていたのだ。


唯一、なんだか悪い事したような気がしたのは、
その短冊を姪っ子が見ていたことだった。
その時は何も言っていなかったが、
最近になって「どうして自分も、って書いたの?」
と聞いてくる。

返事に困るようなことはしちゃいけないのだなと、少し反省。
しかし、こういう気持ちになる大人がいるということは、いずれわかるだろう。

28年前の今日

helvetica182015-04-06

自分はこんな事して遊んでいた。
学校は始業式だけで終わって、
家の前で、午後からひとりで遊んでいたのだろう。


一張羅のワンピースを着て、
23年後のこの日がどんな日になろうとは、
何も知らず呑気に遊んでいる。


この頃に戻りたいような気持ち、とでもいうのだろうか、
この頃の狭いながらも楽しい我が家の生活に、
今の自分のまま戻って、もっと丁寧に生き直したい。

大人になったら

会社の廊下でうっかり人とぶつかって、持ってたものを落としちゃって、
それをきっかけにさわやか君とお近づきになれると思ってた。
多少の衝撃にも耐えうる持ち方しちゃう。


身長が縮んできて「歳のせいだね」なんて大人の自虐を展開すると思ってた。
35を目前に、ついに170センチに到達。


「今からちょっと呑みに行かない?」なんて急に電話がかかってくると思ってた。
かかってきた試しはなし。


アフターファイブってものを楽しんでいると思ってた。
5時に終わる仕事って、なんですか?


仕事でちょっと遅れるねーなんて、ちょうどいい具合に遅れて飲み会に合流する日がくると思ってた。
遅れるどころか、いつも間に合わず。


女友達と呑んでるとき、彼氏から「今何してるの?」と電話がかかってきて「友達と呑んでるよ。来る?」なんてやりとりすると思ってた。
男のいる期間は非常に短いし、
まず何してるかなぞと気にかけてくれる男ではない。


習い事で同世代の友人ができ、そこからいろんな交流が生まれていると思ってた。
水泳は孤高のスポーツだってこと忘れてた。


海やプールでビキニを着ていると思ってた。
まず、海に行く計画が持ち上がらない。


長い休みがとれた時には、友達同士での旅行や河原でバーベキューをしてると思ってた。
だいたい自分がインドア派で、そんなアクティブじゃなかった。



今の楽しみは、仕事帰り駅前建設中のビルで動いている大型クレーンを、真下から眺めるのことだ。
街は打ち上げ終わりの若者と、
キャバクラの客引きと交渉中のおやじさん達で賑わっている。
その頭上で、真っ暗な空の中を悠々と動いている。



最近観た映画
マルコムXスパイク・リー監督
思い出のマーニー米林宏昌監督


最近読んだ本
異人たちとの夏山田太一

最近読み直した本
『教室から消えた先生』古在由重

我々は阿呆になった

日本を、国民を、沖縄を、アメリカに売り飛ばし、
本音とはかけ離れたノーベル平和賞を鷲掴みした、
あの元総理を大叔父にもつ現総理は大叔父に負けじ劣らず、
自分の名誉欲のためだけに、
長年日本人が守ってきた平和憲法をその汚い手で撫で回し、形を変え、
あたかも『国のため、民のため』と我々に突き返してきた。


吉野さんが生きていたら、愚行と嘆くだろう。
私たちはいったい何をしているのか・・・


あの戦争を経験し語ってきてくれた人たち、
大事な家族を残し先に逝ってしまった人たちの、
『もう二度とこんな戦争は御免だ』という思いを簡単に踏み潰した。



戦争は終戦をむかえたからといって、すぐに以前の生活に戻れるものではない。
無益な戦争はあるが、有益な戦争など無いのだ。
犠牲の上に得る益などまったく馬鹿げている。

私たちは誰も殺さない、誰にも殺させない、誰にも殺されない国に生まれ、
それを守っていく義務があると思う。

一週間

月曜
前夜、寝付きが悪いため体がだるい上に頭がぼーっとしている。


火曜
まだまだ始まったばかり。
体力温存したいが、仕事量は遠慮ない。


水曜
週の半ばだが油断はしない。
帰ったら洗濯したい頃だが、できるかできないかは帰宅時間次第。


木曜
ついに迫ってきた週末。辛抱の平日をどう発散するか…
あと2日かと、気持ちは少し軽い。


金曜
無事一日終われば、朝早く起きる必要も無い。
楽しい週末かもしれないという期待。


土曜
さぁ何して遊ぼう?と思っても、誰かと約束があるわけでもなし。
とにかく食べ物を一気に流し込み、ひたすら録りためた番組を観る。


日曜
朝起きて、夜中にメールがきてないか携帯をチェックするも、何もなし。
もしくは、勇気出して送ったお誘いメールの、
お断り返信を見てガッカリする朝である。
前日と同じように過ごす。

好き、嫌い、好き。

「あの俳優さん好き」「この映画好き」「その音楽、昔から大好き」
という、「〜好き」という発言に悩んでいる。
それは、ある一件が原因ということはわかっている。
反論としては、「好きだ」「いい!と思った」ということに嘘は無く、
素直にそう感じたから、ということに尽きる。
これまでは、この感情を相手に一生懸命伝えようとしていたが、
この一件に悩んで以来、黙するようになった。
わかってくれる人にしか話をしないようにした。
聞かれるままに答えていた、そこが自分の幼いところなのである。
でも、自分の感情に嘘はつくまい。


最近観た映画
ブリジット・ジョーンズの日記シャロン・マグアイア監督
ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月』ビーバン・キドロン監督
『下町の太陽』山田洋次監督
ゼロ・グラビティアルフォンソ・キュアロン監督
インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌ジョエル・コーエン監督・イーサン・コーエン監督